双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
「希穂、ただいま帰還しました」
その言葉を聞いた途端、ぶわっと涙が溢れ出す。
「お帰りなさいっ……!」
勇信さんは子どもたちを腕に抱いたまま、私を包み込むように抱き寄せた。
「ただいま、希穂」
溢れ出す涙で息が詰まり、必死にうんうんと何度も頷く。
子どもたちが「ママなかないでー」と口々に心配してくれた。
冷めやらぬ再会の喜びに、子どもたちは会えなかったこの期間の話を交代交代で勇信さんに伝えている。
一生懸命話すふたりの姿を幸せな思いで見守り、乱れた呼吸を整え涙を乾かす。
ふたりの報告がひと段落すると、最後に「勇信さん」と彼を呼んだ。
「私からも、報告があるんです」
「希穂からも……?」
柔和な笑みで「なんだろう」と言う勇信さんへ、バッグから見せたいものを丁寧に取り出し手渡す。