双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
「パパは……?」
陸と海はふたり並んでじっと隊員たちが出てくる出入り口を見つめている。
その背後に立ち、子どもたちと一緒になって勇信さんの姿を今か今かと待ちわびる。
「……あっ、きた! パパー!」
「パパー!」
姿を見つけた瞬間、ふたりは競争するように駆け出す。
「あっ、陸、海!」
私の呼びかけも全く聞こえず、勇信さんへと向かって一直線で走っていった姿についくすっとひとり笑った。
全速力で走ってきた子どもたちを、勇信さんは両手を広げて抱き留める。
その絵に足を止め、しっかりと目に焼き付けた。
「パパ! おかえりなさい!」
「パパ! まってたよ!」
勇信さんはふたりを片手ずつに抱き上げる。
「陸、海、ただいま」
嬉しそうな子どもたちの顔に、安堵と喜びが入り混じった勇信さんの表情。足を止めたまま感動的なその光景に見入っていると、ふたりを抱いた勇信さんがこちらに向かって歩いてくる。
目の前まで来て対面すると、知らぬ間に視界が涙でいっぱいになった。