双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


 こういう日常的な小さな出来事でも、叶えられることは私にとって幸せで、今までこうして小さな幸せを集めて自分を癒してきた。

 私のご機嫌は私が取るというマインドを常に大切にしている。

 人付き合いが苦手だとか、好きじゃないとかではないけれど、ひとりが好きで、自然とそれを好んでしまうのだ。

 もぐもぐとパスタを食べながら、ふと、部屋の木製チェストの上に畳んで置いてあるグレーカラーのタオルに目が留まる。

 ゲリラ豪雨に見舞われた歓迎会の夜の出来事を思い返し、「ふう」と小さく息をついた。

 結局返せなかったタオル。

 あのとき、歩道に出てまだ近くに砂羽さんの車が停まっていないか探したけれど、目に留まるところに車は見当たらなかった。

 その後、仕事で練馬駐屯地に行く機会があればお届けしたいと思っていたものの、そのタイミングはなくタオルは手元に残ったまま。返すことはできないでいる。

 食事を終えてから、なんとなくスマートフォンで練馬駐屯地を検索してみる。

 いきなり戦車の画像などが出てきて下にスクロールしていくと、ある文字が目に留まり指が止まった。

 駐屯地イベント……。

 一般公開される駐屯地の防災イベントのお知らせがあり、詳細を見てみると次の週末だと記載を見つける。

 次の休みは特に予定も入っていないのを確認し、出向いてみようとページをブックマークした。

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