双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
一般人向けの公開イベントということで、駐屯地内では様々な催し物が用意され賑わう。
屋内には活動記録の展示が見られたり、屋外では自衛隊車両の展示もあり、子どもたちが興味深そうに見ていた。
また、炊き出しで自衛隊のカレーを食べられたり、災害支援で設置する足湯体験などもあり、イベントは老若男女楽しめる盛りだくさんの内容だった。
グランドでの発表後、少し涼む目的も含めて屋内展示を見て回り、どこかで砂羽さんの姿を見かけないかと周囲を伺いながら過ごした。
でも、砂羽さんの姿を見かけることはなく、ただ時間だけが過ぎていく。
できれば直接会ってお礼を伝えて返却したかったけれど、最悪受付の方に事情を話して託せば本人の手には戻るはず。
「あれ……? もしかして」
帰りがけに受付に寄ろうと思いながら車両展示を横目に歩いていたときだった。
正面から来た人影が私の前に近づく。
自衛隊の迷彩服の男性と、となりには胸下までの黒髪ロングの女の子。
男性のほうの顔を見て、思わず「あっ」と声が出てしまった。