双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


 駐屯地イベントから十日ほどが経った九月後半。

 今日は、砂羽さんとの例の約束の日。

 昨日の夕方、外回りから営業所に帰って自分のスマートフォンを確認すると、彼からのメッセージを受信していた。


【こんにちは。明日ですが、大丈夫ですか?】


 再度こちらの都合を伺うメッセージから始まり、お店の地図も一緒に添付されていた。

 私のほうでも特に予定の変更はなく、その旨伝える返信をした。

 約束は夕方から。今日は他に用事もなく、午前中は自分の部屋で衣替えの前準備をしていた。

 九月も下旬に入り、暦の上ではもうすぐ衣替えの季節。

 まだまだ半袖で過ごせる日が多いけれど、仕舞ってある薄手の長袖を何枚かクローゼットに出しておいた。あと一か月もすれば出番も増えてくる。


「今日の服は……」


 スマートフォンで今日の天気予報をチェック。今日は日が暮れても羽織がいるような気温にはならないと確認し、クローゼットを眺めた。

 なんとなく手に取ったのは、フレアスリーブのフェミニンな花柄ワンピース。

 ネイビーカラーが落ち着いている印象で、甘くなり過ぎず涼しく着られるため、この夏たくさん活躍した。

 羽織りを合わせれば秋口まで着られると思っている。

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