双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


「秋分の日、二十三日が近いところで休みがあります」

《二十三日、ではその日にしましょう》


 話がまとまり、最後にトークアプリのⅠⅮを交換する。


《では、近くなったらまた連絡します》

「わかりました」


 砂羽さんは《おやすみなさい》と言って通話を終わらせた。

 スマートフォンをテーブルに置き、無意識に「ふう」と小さく息をつく。

 感想を聞かせてほしいとは言っていたけれど、連絡先を渡してきたせいで、気を使わせてしまったかなと申し訳なく思う。


 お礼も含めて、なんて言っていたし……。


 どちらかといえば、お礼をしなくてはいけないのは私のほうなのに。

 それに、なんだかあざとい女にも感じられる。

 そんなつもりはまったくなかったけれど、番号を知らせていくなんて連絡待ってますと言っているようなものだ。


 やっぱり、失敗したな……。


 今更どうしようもない後悔がぐるぐるする。

 作ってきてまだひと口も飲んでいないアイスココアのグラスは、中の氷が解け始めて汗をかいて水滴がたれ始めていた。

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