双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
【お仕事お疲れ様。ミネストローネいいな、美味しそう。クリスマス、予定がなければ食事でもしませんか?】
文字を目で追っていき、最後のお誘いの一文に静かに息を止めていた。
うそ、砂羽さんとクリスマスディナー……!?
お誘いを受け一気に気分が盛り上がる。
十月に木佐貫くんと瑠南ちゃんの東京デートに同行してから、砂羽さんには直接会っていない。
でも、定期的にメッセージのやり取りはしたり、何度か電話で少し話したりはした。
連絡を取り合うことで完全に縁が切れることもなく、やり取りをするたびにまた会えたらいいなと密かに思う気持ちは募っていた。
あの日の帰り、別れ際に彼に手を取られた。
『また、会いたい』
そのときに言われた言葉はいつまでも耳と心に残って、温かい手の温度も、真っ直ぐな視線も鼓動を激しく高鳴らせた。
包まれた手からその拍動が伝わっていなかったか、あとになって心配になったくらいだ。
楽しかった時間が終わる寂しさの中で、私自身も同じ思いだった。
だから、砂羽さんからのその言葉は嬉しくて……。
のちにその機会が実現するかはわからないけれど、あのときはただただ心がときめいた。
慎重に考えて返信のメッセージをつくっていく。