推し活スポンサー公爵との期限付き婚約生活〜溺愛されてるようですが、すれ違っていて気付きません〜
そんなクロエには幼い頃から毎日、ラブレターや求婚の手紙が頻繁に届いていた。
その美貌は他国まで広がり、傾国の美女と呼ばれるほどだ。
テーブルの上に積み上がっていく手紙をクロエは読むこともなく、宛先を確認するだけ。
中にはクロエが寄った店の定員、庭師、従者に彼女を一目見ただけの令息たちが求婚してくる。

あまりもひどいため、幼いミシュリーヌはベルガー国王に助けを求める手紙を書いた。
王太子の婚約者候補ということもあり、もしかしたら対応してくれるかもと思ったからだ。
そしてなんとミシュリーヌの願いを聞き入れてくれたベルガー国王はクロエへの接触を禁じてもらったのだ。
クロエが自分から話しかける場合は別だが、求婚やアピールは手紙のみでプレゼントも送ることは禁止されていた。

クロエ本人は自分の魔法を嫌っていたが、魔法など使わなくともクロエはモテモテだ。
ミシュリーヌにとってクロエは可愛い普通の妹だった。

それにクロエはさまざまな問題に巻き込まれてしまうため、それを助けて和ませるのもミシュリーヌの役割だと思っていた。
『婚約者を魅了魔法でとろうとした』
『パーティーで出会いの場をぶち壊して台無しにした』
『令息たちの視線をすべて奪った』
とにかくクロエはいるだけで、注目を集めてしまう。
令嬢たちには毛嫌われてしまい誤解されやすい。
令息の視線を一心に集めるクロエが気に入らないだろう。
それはいい家に嫁ぎたいという思いが強いため仕方ないことなのかもしれない。
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