推し活スポンサー公爵との期限付き婚約生活〜溺愛されてるようですが、すれ違っていて気付きません〜
物心ついた頃からトラブルに多く巻き込まれ続けて、クロエは家族以外は誰にも心を許さずにすっかり人間不信になってしまった。
令嬢も令息も大嫌いで屋敷から一歩も外に出なくなってしまったのだ。
このままではいけないとミシュリーヌは常にクロエに寄り添い続けた。
いい意味で平凡なミシュリーヌは令嬢たちとの仲は良好だった。
間に入ってミシュリーヌがなんとかクロエが社交界で楽しく過ごせるように少しずつ少しずつ誤解を解いていった。

最近のクロエはミシュリーヌがいなくても出かけられるほど、随分と強くなったような気がしていた。
彼女は社交界での立ち回りを学んでいったようだ。
令嬢たちと過ごす時間はどんどん増えていき、姉離れしてくれたのは嬉しいのだが、なんだか少しだけ寂しい。
それでも子爵邸内では、常にミシュリーヌにぴったりとくっついてくる可愛らしい妹だ。

そんな中、オレリアンからの手紙はシューマノン子爵家にとっては朗報ともいえる嬉しいものだった。
彼ならばクロエとお似合いだし、この国で唯一の魔法を持つ同士、いい理解者になるだろう。
他の令嬢たちの反応が気になるところだが、オレリアンと釣り合うのは王太子かオレリアンくらいだと言われていたため納得できるものもあるだろう。
< 7 / 101 >

この作品をシェア

pagetop