婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
ギデオンの前に立つセドリックは、彼の知るセドリックとは異なる容姿をしていたからだ。
金糸のような金色の髪は、くすんだ茶色に変わっていて、毛先は少し跳ねている。これも魔石の力を利用し、髪の色と髪型を変えた。さらに、服装も平服で、外を歩いている民らとなんら代わりない。
つまり見た目だけでは、王太子セドリックであると判断できないはず。
「お忍びだからに決まっているだろう? 俺がここにいることを知られてはまずいんだ」
セドリックは目についたソファに、どさりと腰を下ろした。
「王都のほうがきな臭い話は聞いておりますが……」
「だからエステルを預けたのだろう?」
「あぁ、ヘインズ侯爵家の……殿下の元婚約者……」
元、と言われたときにはセドリックもこめかみをひくりと動かした。
「殿下、なぜそのような顔をされるのです?」
ギデオンも敏感にセドリックの表情を読み取ったようだ。面白いとでも思ったのか、彼は執務席のほうからセドリックの向かい側へと移動し、正面に座った。互いの表情がよく見える。
金糸のような金色の髪は、くすんだ茶色に変わっていて、毛先は少し跳ねている。これも魔石の力を利用し、髪の色と髪型を変えた。さらに、服装も平服で、外を歩いている民らとなんら代わりない。
つまり見た目だけでは、王太子セドリックであると判断できないはず。
「お忍びだからに決まっているだろう? 俺がここにいることを知られてはまずいんだ」
セドリックは目についたソファに、どさりと腰を下ろした。
「王都のほうがきな臭い話は聞いておりますが……」
「だからエステルを預けたのだろう?」
「あぁ、ヘインズ侯爵家の……殿下の元婚約者……」
元、と言われたときにはセドリックもこめかみをひくりと動かした。
「殿下、なぜそのような顔をされるのです?」
ギデオンも敏感にセドリックの表情を読み取ったようだ。面白いとでも思ったのか、彼は執務席のほうからセドリックの向かい側へと移動し、正面に座った。互いの表情がよく見える。