婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
エステルが満面の笑みで『でんわ』の一つをセドリックに手渡してきた。
「セリオさんのものと私のものが対になっていまして、このボタンを押すと相手の『でんわ』にお話をしたいよ、というお知らせが入ります」
エステルが手にする『でんわ』の丸印の書いてあるボタンを押すと、セドリックの『でんわ』がベルのような音を鳴らした。
「会話したいときは、同じようにこの丸のボタンを押してください」
セドリックはエステルに言われたように、ボタンを押した。
「これで、こちらとこちらの『でんわ』が通話状態になっています。ここから声が聞こえて、こちらがお話をするところです」
エステルの説明とおりに『でんわ』を耳に当てると、唇の前にちょうど話をする部位が届くようになっていた。
「私、ちょっと離れますね……アビーさんはセリオさんと一緒にいてください」
エステルは地下室から出ていった。だが、耳に当てた『でんわ』からは、何やらごそごそと物音が聞こえる。
『……セリオさん。聞こえますか? 今、階段を上がって、一階にいます』
エステルの声だ。
「セリオさんのものと私のものが対になっていまして、このボタンを押すと相手の『でんわ』にお話をしたいよ、というお知らせが入ります」
エステルが手にする『でんわ』の丸印の書いてあるボタンを押すと、セドリックの『でんわ』がベルのような音を鳴らした。
「会話したいときは、同じようにこの丸のボタンを押してください」
セドリックはエステルに言われたように、ボタンを押した。
「これで、こちらとこちらの『でんわ』が通話状態になっています。ここから声が聞こえて、こちらがお話をするところです」
エステルの説明とおりに『でんわ』を耳に当てると、唇の前にちょうど話をする部位が届くようになっていた。
「私、ちょっと離れますね……アビーさんはセリオさんと一緒にいてください」
エステルは地下室から出ていった。だが、耳に当てた『でんわ』からは、何やらごそごそと物音が聞こえる。
『……セリオさん。聞こえますか? 今、階段を上がって、一階にいます』
エステルの声だ。