婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
だが、その最後のひとことは意味がわからない。
「え? だから、なんでそんな話になるんですか!」
「だってエステルって人がいいじゃない? 困ってるんですぅ。その魔導具を売ってくださぁいって、懇願されたら、見知らぬ人にでもほいほい売っちゃいそうだし。下手すりゃ、もってけ! とか言い出しそうだから。私たちがやってるのは慈善事業じゃないからね」
アビーはエステルの性格をよくわかっている。
それから数日後、セリオが王都に戻る日がやってきた。
別れ際、エステルは彼に『でんわ』を手渡した。
「こちらも試作機なんですけど、ちょっと他の『でんわ』とは違うんです――」
そう言って、セリオに使い方を説明する。
「寂しくなります。せっかく仲良くなれたのに。荷物運びする人がいなくなります」
寂しくなるというのはエステルの本音だ。荷物運びの件は、その本音を隠すための言い訳のようなもの。
「え? だから、なんでそんな話になるんですか!」
「だってエステルって人がいいじゃない? 困ってるんですぅ。その魔導具を売ってくださぁいって、懇願されたら、見知らぬ人にでもほいほい売っちゃいそうだし。下手すりゃ、もってけ! とか言い出しそうだから。私たちがやってるのは慈善事業じゃないからね」
アビーはエステルの性格をよくわかっている。
それから数日後、セリオが王都に戻る日がやってきた。
別れ際、エステルは彼に『でんわ』を手渡した。
「こちらも試作機なんですけど、ちょっと他の『でんわ』とは違うんです――」
そう言って、セリオに使い方を説明する。
「寂しくなります。せっかく仲良くなれたのに。荷物運びする人がいなくなります」
寂しくなるというのはエステルの本音だ。荷物運びの件は、その本音を隠すための言い訳のようなもの。