婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
「冗談よ、冗談。そんな怖い顔をしないで」
アビーが人差し指で、チョンとエステルの頬をつついた。
「やっぱり、私たちがアドコック領の魔導職人だって知られてしまったんでしょうか?」
「まぁ。ずっと魔導具室にこもっていて、魔導具ばっかり作っていたら、嫌だってばれるよね?」
反論の余地などない。
あんな辺鄙な場所に、魔導具室というそれらしい部屋を用意されたら、アドコック辺境伯が大切にしている職人だとバレても無理はない。
その時、突然、殺風景な部屋の扉がガチャリと重い音を立てて開いた。
「おはよう、お二人さん」
三人の男が部屋に踏み込んできた。中央に立つ男が口を開く。
「君たちがあそこの魔導職人か……」
その声には、どこか探るような響きがあった。彼は他の二人より背が高く、鋭い目つきで二人を見据えている。どうやらこの男がリーダーのようだ。
アビーが人差し指で、チョンとエステルの頬をつついた。
「やっぱり、私たちがアドコック領の魔導職人だって知られてしまったんでしょうか?」
「まぁ。ずっと魔導具室にこもっていて、魔導具ばっかり作っていたら、嫌だってばれるよね?」
反論の余地などない。
あんな辺鄙な場所に、魔導具室というそれらしい部屋を用意されたら、アドコック辺境伯が大切にしている職人だとバレても無理はない。
その時、突然、殺風景な部屋の扉がガチャリと重い音を立てて開いた。
「おはよう、お二人さん」
三人の男が部屋に踏み込んできた。中央に立つ男が口を開く。
「君たちがあそこの魔導職人か……」
その声には、どこか探るような響きがあった。彼は他の二人より背が高く、鋭い目つきで二人を見据えている。どうやらこの男がリーダーのようだ。