婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
「はい」
エステルは顔を強張らせ、答えた。
「こんな年端もいかない小娘が魔導職人とはな」
男が鼻で笑い、エステルも少しだけカチンと頭にきた。だが、状況を考えれば、囚われているのは明らかだ。反発する余裕はない。
「おまえたちに作ってもらいたい魔導具がある」
男の言葉には、ヴァサル国の訛りが混じっていた。
「はいはい。どんな魔導具? それさえ作ったら、私たちを返してくれるんでしょ? それとも、もうちょっといい部屋でいい待遇で迎えてくれないとさ。私たちもやる気出ないんだけど?」
アビーが軽い調子で切り返す。これは彼女なりの交渉術なのだろうか。
エステルはハラハラしながら見守る。
「なるほど? この部屋では不満だと?」
「あったり前でしょ? なんなのここ。牢屋か何か?」
アビーの声は堂々と室内に響く。
エステルは顔を強張らせ、答えた。
「こんな年端もいかない小娘が魔導職人とはな」
男が鼻で笑い、エステルも少しだけカチンと頭にきた。だが、状況を考えれば、囚われているのは明らかだ。反発する余裕はない。
「おまえたちに作ってもらいたい魔導具がある」
男の言葉には、ヴァサル国の訛りが混じっていた。
「はいはい。どんな魔導具? それさえ作ったら、私たちを返してくれるんでしょ? それとも、もうちょっといい部屋でいい待遇で迎えてくれないとさ。私たちもやる気出ないんだけど?」
アビーが軽い調子で切り返す。これは彼女なりの交渉術なのだろうか。
エステルはハラハラしながら見守る。
「なるほど? この部屋では不満だと?」
「あったり前でしょ? なんなのここ。牢屋か何か?」
アビーの声は堂々と室内に響く。