婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
「まあ、人を閉じ込めておく部屋ではあるな」
男の声は冷たい。
「あのね。魔導職人って繊細なの。こんな殺風景な部屋では精神的に追い詰められて、作れるものも作れません」
エステルは男とアビーのやりとりを黙ってみていることしかできない。
アビーに負けたのか男は小さく舌打ちをした。それから両脇の二人に何か命じている。一人が先に部屋を出ていく。
「つまり、きちんと部屋を用意したら、魔導具を作ってくれるんだな?」
「部屋だけじゃだめよ? 私たちが人間らしい生活を送れる環境を保障してくれないと。ほら、魔導職人って繊細だからさ」
アビーの態度は、どこからどう見ても繊細とは遠いもの。それでも、彼女は男と対等にやり合っている。
その姿に、エステルは心強さを感じた。
「快適な寝床。美味しい食事。それから着心地のいい服。これは必須よね」
エステルもアビーの言葉に合わせてうんうんと頷く。
男はもう一度舌打ちをした。それでもアビーは怯まず、さらなる要求を突きつける。
男の声は冷たい。
「あのね。魔導職人って繊細なの。こんな殺風景な部屋では精神的に追い詰められて、作れるものも作れません」
エステルは男とアビーのやりとりを黙ってみていることしかできない。
アビーに負けたのか男は小さく舌打ちをした。それから両脇の二人に何か命じている。一人が先に部屋を出ていく。
「つまり、きちんと部屋を用意したら、魔導具を作ってくれるんだな?」
「部屋だけじゃだめよ? 私たちが人間らしい生活を送れる環境を保障してくれないと。ほら、魔導職人って繊細だからさ」
アビーの態度は、どこからどう見ても繊細とは遠いもの。それでも、彼女は男と対等にやり合っている。
その姿に、エステルは心強さを感じた。
「快適な寝床。美味しい食事。それから着心地のいい服。これは必須よね」
エステルもアビーの言葉に合わせてうんうんと頷く。
男はもう一度舌打ちをした。それでもアビーは怯まず、さらなる要求を突きつける。