婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
男が顎でしゃくったテーブルの上には、粗末なパンとスープが並んでいた。質素ではあるが、腹を満たすには十分だろう。
「あなたたちがいう魔導具を作り終えたら、私たちを帰してくれるの? そうでも約束してくれないと、こっちもやる気が出ないわよ」
アビーの声は軽やかだが、その眼光は鋭い。エステルは内心、彼女の大胆さに冷や汗をかいた。この男に逆らったら、どんな目に遭うかわからないのに。
「あぁ。おまえたちが俺たちの納得する魔導具さえ作ってくれれば、そのときは帰してやる」
男の声には、どこか胡散臭い響きがあった
「わかったわ。私たち、先に食事をすませちゃうから。その間に、必要な道具とか材料を用意してくれる?」
アビーがにっこりと笑えば、男は忌々し気に舌打ちをして、部屋を出ていく。
「アビーさん……」
エステルの声はまだ震えていた。
「エステル。まずは食べましょう。お腹が空くと、どうしても悪いことを考えてしまうから」
「あなたたちがいう魔導具を作り終えたら、私たちを帰してくれるの? そうでも約束してくれないと、こっちもやる気が出ないわよ」
アビーの声は軽やかだが、その眼光は鋭い。エステルは内心、彼女の大胆さに冷や汗をかいた。この男に逆らったら、どんな目に遭うかわからないのに。
「あぁ。おまえたちが俺たちの納得する魔導具さえ作ってくれれば、そのときは帰してやる」
男の声には、どこか胡散臭い響きがあった
「わかったわ。私たち、先に食事をすませちゃうから。その間に、必要な道具とか材料を用意してくれる?」
アビーがにっこりと笑えば、男は忌々し気に舌打ちをして、部屋を出ていく。
「アビーさん……」
エステルの声はまだ震えていた。
「エステル。まずは食べましょう。お腹が空くと、どうしても悪いことを考えてしまうから」