婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
そして、後列の隅に、見覚えのある顔を見つけた。
(セリオさん……?)
彼の清らかな青い目は真っすぐにエステルを見つめている。
エステルはそれに対して、小さく顎を引いてその視線に応えた。
男はナイフを突きつけているだけで、エステルの身体を完全に拘束しているわけではない。気づかれぬようそっと工具入れに手を滑らせ、アビーが作った護身用魔導具を取り出した。緊張のあまり、心臓が早鐘のように打ち付けている。
エステルはそれを彼の腰あたりに押し付けた。
――ビリリリリッ!!
けたたましい火花の音が響き、眩い光が薄暗いエントランスを一瞬照らし出した。リーダー格の男は訳も分からずその場に崩れ落ち、床にドサリと倒れ込んだ。
「今だ!」
騎士団の誰かが鋭く号令をかけると、騎士たちが一斉に動いた。彼らは素早く男を取り押さえ、動きを封じた。
(セリオさん……?)
彼の清らかな青い目は真っすぐにエステルを見つめている。
エステルはそれに対して、小さく顎を引いてその視線に応えた。
男はナイフを突きつけているだけで、エステルの身体を完全に拘束しているわけではない。気づかれぬようそっと工具入れに手を滑らせ、アビーが作った護身用魔導具を取り出した。緊張のあまり、心臓が早鐘のように打ち付けている。
エステルはそれを彼の腰あたりに押し付けた。
――ビリリリリッ!!
けたたましい火花の音が響き、眩い光が薄暗いエントランスを一瞬照らし出した。リーダー格の男は訳も分からずその場に崩れ落ち、床にドサリと倒れ込んだ。
「今だ!」
騎士団の誰かが鋭く号令をかけると、騎士たちが一斉に動いた。彼らは素早く男を取り押さえ、動きを封じた。