婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
「考えたのはエステルよ。さすが神の娘! 発想が天才なんてもんじゃないわ。大天才よ!」
アビーは相変わらずだ。
「なんなんだ、その神の娘というのは」
「ええ? ギデオン、知らないの? エステルはあの国家魔導技師ヘインズ侯爵の娘よ? てことは、神の娘でしょ!」
エステルがモートンの娘というのはもちろん知っている。だが、モートンが神と呼ばれていることなど知るわけがない。
「それで、これはなんなんだ?」
モートンの話よりも、目の前の魔導具のほうが気になった。テーブルに布をかぶせただけだが、とにかくあたたかい。
「暖房魔導具の一つです。その名も『こたつ』です」
聞いたことのない名前に、ギデオンは顔をしかめた。
「はい。ちょっと失礼しますね」
そう言ってエステルは身体をかがめて、布をめくった。
「ここに熱源があります。この熱源によって布で囲んだテーブルの下があたたかくなる仕組みです」
彼女が言うように、テーブルの天板の裏側には熱を発する箱のようなものが取り付けられていた。
アビーは相変わらずだ。
「なんなんだ、その神の娘というのは」
「ええ? ギデオン、知らないの? エステルはあの国家魔導技師ヘインズ侯爵の娘よ? てことは、神の娘でしょ!」
エステルがモートンの娘というのはもちろん知っている。だが、モートンが神と呼ばれていることなど知るわけがない。
「それで、これはなんなんだ?」
モートンの話よりも、目の前の魔導具のほうが気になった。テーブルに布をかぶせただけだが、とにかくあたたかい。
「暖房魔導具の一つです。その名も『こたつ』です」
聞いたことのない名前に、ギデオンは顔をしかめた。
「はい。ちょっと失礼しますね」
そう言ってエステルは身体をかがめて、布をめくった。
「ここに熱源があります。この熱源によって布で囲んだテーブルの下があたたかくなる仕組みです」
彼女が言うように、テーブルの天板の裏側には熱を発する箱のようなものが取り付けられていた。