婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
「こうやって布で空間を囲むことで、局所的にあたためることができます」
エステルの説明に、アビーもうんうんと大きく頷いている。
「あの……エステル様……」
ジェームスがエステルに向かって揉み手をしている。
「できれば、わたくしめにも……」
「もちろんです。ジェームスさんにはお世話になっていますから。だけど、まずはギデオン様に使っていただきたくて」
屈託のないまぶしい笑みでそう言われてしまえば、ギデオンだってまんざらでもない。
「これは、悪くないな」
「はぁ? ギデオンって本当に素直じゃない。本当は嬉しいくせに」
アビーとの付き合いは無駄に長いため、彼女はギデオンに対しての敬意を払う気持ちが薄れている。だが、それも今にかぎったことではないので、いちいち口うるさく言うのもやめた。
「それで、この『こたつ』を、みなさんの休憩所とか作業場に置く許可をいただきたいのですが……。編み物や刺繍のときも、やっぱり足が冷たくなるじゃないですか。だけど、これに入っていればそれも解消されるといいますか……」
エステルの説明に、アビーもうんうんと大きく頷いている。
「あの……エステル様……」
ジェームスがエステルに向かって揉み手をしている。
「できれば、わたくしめにも……」
「もちろんです。ジェームスさんにはお世話になっていますから。だけど、まずはギデオン様に使っていただきたくて」
屈託のないまぶしい笑みでそう言われてしまえば、ギデオンだってまんざらでもない。
「これは、悪くないな」
「はぁ? ギデオンって本当に素直じゃない。本当は嬉しいくせに」
アビーとの付き合いは無駄に長いため、彼女はギデオンに対しての敬意を払う気持ちが薄れている。だが、それも今にかぎったことではないので、いちいち口うるさく言うのもやめた。
「それで、この『こたつ』を、みなさんの休憩所とか作業場に置く許可をいただきたいのですが……。編み物や刺繍のときも、やっぱり足が冷たくなるじゃないですか。だけど、これに入っていればそれも解消されるといいますか……」