婚約破棄されたので辺境で新生活を満喫します。なぜか、元婚約者(王太子殿下)が追いかけてきたのですが?
「エステルだからな。彼女の好奇心に、満足という言葉はない。とにかく、あとは楽に雪かきができる魔導具を作ったとかなんとか……まぁ、この変は俺も直に見たわけじゃないからな」
セドリックは、辺境に送り込んだ部下から、定期的に報告をもらっている。それはもちろんエステルの現状を確認するためというのもあるが、彼女に変な男が寄りつかないようにと見張りのためでもある。
一時期、アドコック辺境伯の嫁候補としてエステルがやってきたという噂が流れたようだが、相手がギデオンであれば問題ない。その二人がそういった関係になるわけがないことを、セドリックが知っているからだ。むしろ、ギデオン以外の男性と噂になられたほうが困るというもの。
「だから、おまえの国のやつが、エステルに目をつけたら困るんだよ。そのため、状況を確認してくる」
「……わかった。エステル嬢が魔導技師として優秀なのはわかったし、セドリックの心配もわかる。それは本当に申し訳ないと思ってるし、エステル嬢の技術があいつらに流出されても、マジで困る。オレ、マジで殺される。っていうか、あいつらはオレを殺すために動いているようなもんだからな」
セドリックは、辺境に送り込んだ部下から、定期的に報告をもらっている。それはもちろんエステルの現状を確認するためというのもあるが、彼女に変な男が寄りつかないようにと見張りのためでもある。
一時期、アドコック辺境伯の嫁候補としてエステルがやってきたという噂が流れたようだが、相手がギデオンであれば問題ない。その二人がそういった関係になるわけがないことを、セドリックが知っているからだ。むしろ、ギデオン以外の男性と噂になられたほうが困るというもの。
「だから、おまえの国のやつが、エステルに目をつけたら困るんだよ。そのため、状況を確認してくる」
「……わかった。エステル嬢が魔導技師として優秀なのはわかったし、セドリックの心配もわかる。それは本当に申し訳ないと思ってるし、エステル嬢の技術があいつらに流出されても、マジで困る。オレ、マジで殺される。っていうか、あいつらはオレを殺すために動いているようなもんだからな」