敵国の王に囚われた皇女は、愛に溺れる
風が甲冑の隙間を切り抜け、耳元で唸る。
遠くで矢の放たれる音、金属の衝突音、兵たちの怒号が混じり合い、戦場の匂いが鼻を刺す。
どれほど走っただろうか。
視界の先に、交錯する二つの旗が見えてきた。
わが軍の旗と、黒い獅子の紋を掲げた敵軍の旗が、渦巻く兵の中で激しく翻っている――その奥に、きっと彼がいる。
鼓動が早まるのを感じながら、私はさらに馬を走らせた。
そして――見えた。
混乱の渦の中、甲冑を輝かせたエドリックの姿が。
「エドリック!」
私が叫ぶと、彼は振り返り、目を見開いた。
「アレクサンドラ皇女! どうしてここに⁉」
驚愕と怒りとが入り混じった声。
「私も前線に立つ!」
返事も待たず、私は馬上から長槍を構え、迫ってくる敵兵を突き倒した。
槍の穂先が鎧を貫き、血飛沫が陽光に散る。
周囲を見渡せば、我が軍の兵士たちは疲弊し、動きも鈍っている。
遠くで矢の放たれる音、金属の衝突音、兵たちの怒号が混じり合い、戦場の匂いが鼻を刺す。
どれほど走っただろうか。
視界の先に、交錯する二つの旗が見えてきた。
わが軍の旗と、黒い獅子の紋を掲げた敵軍の旗が、渦巻く兵の中で激しく翻っている――その奥に、きっと彼がいる。
鼓動が早まるのを感じながら、私はさらに馬を走らせた。
そして――見えた。
混乱の渦の中、甲冑を輝かせたエドリックの姿が。
「エドリック!」
私が叫ぶと、彼は振り返り、目を見開いた。
「アレクサンドラ皇女! どうしてここに⁉」
驚愕と怒りとが入り混じった声。
「私も前線に立つ!」
返事も待たず、私は馬上から長槍を構え、迫ってくる敵兵を突き倒した。
槍の穂先が鎧を貫き、血飛沫が陽光に散る。
周囲を見渡せば、我が軍の兵士たちは疲弊し、動きも鈍っている。