敵国の王に囚われた皇女は、愛に溺れる
「アレクサンドラ。」

彼が私を抱きしめるのを見て、他の人は皆、気を利かせてテントを出る。

「あの……私、昨日……」

するとエドリックは耳元で囁いた。

「あなたの純潔、俺が貰った。」

かぁーっと顔が赤くなった。

「可愛かった。あなたが俺の体で喘ぐ姿が。」

私はエドリックを見た。

「この幸せを一度だけにはしない。」

私はうんと頷いた。

そして、再び戦が始まった。

天幕越しに、兵士たちの怒号と剣戟の音が昨日と同じように響いてくる。

報告によれば、敵の本拠地はもう目前。そこを落とせば、この長き戦も終わるはずだった。

「……お願いだ。今日で終わってくれ。」

私は両手を組み、天幕の中で静かに神に祈った。

風が幕を揺らし、外からは蹄の音や怒鳴り声が途切れず聞こえてくる。

その時、幕が勢いよく開き、甲冑姿の騎士が駆け込んできた。
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