敵国の王に囚われた皇女は、愛に溺れる
息を切らし、焦りの色を隠せない表情で叫ぶ。
「お逃げください! 皇太子殿下!」
「どうした!」
私が立ち上がると、彼は荒い呼吸の合間に告げた。
「敵が……すぐそこまで迫っています!」
一瞬、時間が止まったように感じた。
心臓が高鳴り、冷たい汗が背を伝う。
味方の陣が押されている――それも、この前線まで。
私はすぐに剣を手に取り、外の光の中へ踏み出した。
目の前には、刻一刻と迫る戦の現実が広がっていた。
天幕を出た瞬間、視界に飛び込んできたのは、必死の形相でこちらへ駆け戻ってくる我が兵の姿だった。
土煙と血の匂いが風に混じり、耳には怒号と悲鳴が入り交じって届く。
「逃げるな! 押し戻せ!」
私は剣を高く掲げ、声を張り上げた。
その声に気づいた兵士たちは足を止めたが、多くはなお背を向け、混乱の中を走り去っていく。
「お逃げください! 皇太子殿下!」
「どうした!」
私が立ち上がると、彼は荒い呼吸の合間に告げた。
「敵が……すぐそこまで迫っています!」
一瞬、時間が止まったように感じた。
心臓が高鳴り、冷たい汗が背を伝う。
味方の陣が押されている――それも、この前線まで。
私はすぐに剣を手に取り、外の光の中へ踏み出した。
目の前には、刻一刻と迫る戦の現実が広がっていた。
天幕を出た瞬間、視界に飛び込んできたのは、必死の形相でこちらへ駆け戻ってくる我が兵の姿だった。
土煙と血の匂いが風に混じり、耳には怒号と悲鳴が入り交じって届く。
「逃げるな! 押し戻せ!」
私は剣を高く掲げ、声を張り上げた。
その声に気づいた兵士たちは足を止めたが、多くはなお背を向け、混乱の中を走り去っていく。