灯りはそのままに
そう返ってきた。


その日から、シュウジは毎日メールをくれるようになり、放課後や週末にも、しばしば会うようにもなったのだ。

シュウジとは、いろんなことを話したが、私が避けたい話題のときは、すぐに察して話題を変えてくれた。

「相模湖駅で初めて見かけた時、まさにピノコだ!って思ったんだ。ちっちゃくて可愛いし、その髪型もいいよね」

「子供っぽいというか、あんまり女子大生らしくないでしょ?長い髪を染めたりパーマかけたりしようかなとも思ったけど、みんなと同じもつまらないから」

「今の髪型、凄く似合ってるよ。せっかくツヤツヤなのに、染めたら傷むし」

「ありがとう。シュウジがそう言ってくれるなら、思い切ってバッサリ切ってよかったのかも」

「ん?前は長かったの?」

そう聞かれ、地元で、クラスメイトから長い黒髪が幽霊みたいだと笑われたことを思い出し、つい俯いてしまった。
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