初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
兄と同じ青い髪に青い瞳の美しく華やかな美女だ。
王妃とそっくりで、自分だけがプラチナブロンドにエメラルドの瞳でこの二人とちがうことを小さいころからどれだけ疎ましく思ったことか。

「アリア。いい加減にしろ。今国はシェリアのおかげで建て直せたんだ」

「まぁ何よ。お兄様まで肩を持つの?」

ぷぅーっと口を膨らませた顔までかわいらしい。

「ダニエル様との婚約もなくなっちゃうわね。お姉さま」

うふふと笑っている。

そうなのだ。ダニエルと結婚すると思っていたけれど、オルベリアの国益には変えられない。
ダニエルならわかってくれるわ。

「ダニエルなら国と婚約とどっちが大事かわかってくれるわ」

「まぁ。なによそれ」

アリアがにらむようにシェリアを見る。

「ちょっと国を建て直したからっていい気にならないでよね。そんな大きな胸揺らして気持ち悪いったら」

そういい捨てるとアリアは執務室を出て行った。

そのあとは兄の大きなため息だけが執務室の中に響いていた。
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