初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません


「目が覚めたか」

どれくらい経ったのか、シェリアは助けてくれた男とともに小さな部屋の中にいた。

清潔感はあるが粗末なベッドが二つ並んでおり、シェリアはベッド脇にあるソファの上で寝転がされている。

「着替えろ。その服は血がついている」

町娘が着るようなワンピースだ。
ここに来る間に魔力でどこかの店のものを適当に拝借してきたのかも知れない。

あ、と足首を確認する。

「どうした?」

「いいえ。母の形見なのです。落としていなくてよかったと思って…」

細い足首にそれはきつくまきついている。
ほっとして、着替えるためにその分厚い服を手に取った。

本当は湯に入りたかったがそんな贅沢は言ってられないようだ。

シェリアは男が後ろを向いている間に急いで着替えた。

「着替えました」

「よし」

男がこっちを向き直って初めてまともに男と向き合っておどろいた。

男がかなりのイケメンだったからだ。
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