初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「キス…だと?」

「そうですよ。何ならその先まで」

「そんなことをできるわけが……」

「しなければ子どもはできませんからね。陛下はどうなりたいのです? ディアン様と恋愛したいだけですか?それとも……」

「俺は……! ディアンと、け、結婚を視野に入れている」

前途多難だなとラインハルトは思った。

ディアン様への気持ちは本物らしいが、これではなかなか先に進めそうにない。

「陛下。この一年でディアン様と身体の関係までもっていってください。そうしなければ年齢的なことを考えても、ディアン様が気の毒です。わかりましたか?」

「一年か……」

「そうだ。もうすぐ夏の舞踏会があります。ディアン様のことをもう誘われたのでしょうね。顔が出せないのはわかっていますが、陛下にパートナーがいないと、老臣どもがうるさく女性をすすめてまいります。ディアン様を変装させてでもパートナーにしてくださいね」

「そ、そうだな。まずは夏の舞踏会からか」

「はい。あたりまえです」

「うむ。ディアンを誘おう」

あやしいと思いながらもラインハルトは静かに見守ることにした。
< 209 / 283 >

この作品をシェア

pagetop