初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
◇
その男はくるくるとした黒髪で、黒い瞳の凛々しい顔だちをしたイケメンで体つきはほっそりとしているが、体つきから察するに剣士か何かだろう。上着の下から見える胸板の厚さは鍛えていることを隠せてはいなかった。
メルディスの家の地下牢に無造作に寝っ転がっていたが、デュランダルが顔を出すと、さっと立ち上がり鉄格子ごしに敬礼をした。
「こちらがデュランダル国王陛下だ」
メルディスが述べると、ダニエルがきりっとした声を出した。
「キルギア国王陛下に敬意をもってご挨拶申し上げます。もとオルベリア王国リーグ公爵家公子、ダニエル・リーグと申します。どうかわたしをキルギアにお迎えください。オルベリア国王が世界を狙っています」
自分と同じくらいの身長の体格のいいこの男がかつてはシェリアの婚約者だったのだ。
「その根拠は何だ?」
「はい。オルベリア国王が世界転覆のために兵士を集め始めました。もうあの国にはいられません」
「それだけでは何が何だかわからないな」
「では、聞いていただけますか? わたしの長い話を……」
「長い話?」
「はい。わたしの愛する婚約者、シェリア王女との婚約破棄から今にいたるまでを」
ダニエルがじっとデュランダルの目を見た。
愛するといったか?
この男は……
今もシェリアを愛している。
そしてシェリアが俺の元にいることをわかっている。
「いいだろう。メルディス。この男を地下牢から出せ。悪いが客間を用意してくれ。長い話になりそうだ」
「はっ」
その男はくるくるとした黒髪で、黒い瞳の凛々しい顔だちをしたイケメンで体つきはほっそりとしているが、体つきから察するに剣士か何かだろう。上着の下から見える胸板の厚さは鍛えていることを隠せてはいなかった。
メルディスの家の地下牢に無造作に寝っ転がっていたが、デュランダルが顔を出すと、さっと立ち上がり鉄格子ごしに敬礼をした。
「こちらがデュランダル国王陛下だ」
メルディスが述べると、ダニエルがきりっとした声を出した。
「キルギア国王陛下に敬意をもってご挨拶申し上げます。もとオルベリア王国リーグ公爵家公子、ダニエル・リーグと申します。どうかわたしをキルギアにお迎えください。オルベリア国王が世界を狙っています」
自分と同じくらいの身長の体格のいいこの男がかつてはシェリアの婚約者だったのだ。
「その根拠は何だ?」
「はい。オルベリア国王が世界転覆のために兵士を集め始めました。もうあの国にはいられません」
「それだけでは何が何だかわからないな」
「では、聞いていただけますか? わたしの長い話を……」
「長い話?」
「はい。わたしの愛する婚約者、シェリア王女との婚約破棄から今にいたるまでを」
ダニエルがじっとデュランダルの目を見た。
愛するといったか?
この男は……
今もシェリアを愛している。
そしてシェリアが俺の元にいることをわかっている。
「いいだろう。メルディス。この男を地下牢から出せ。悪いが客間を用意してくれ。長い話になりそうだ」
「はっ」