初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
「どうした?」

顔を赤くしていたらデュランダルがのぞき込んできた。

「いえ、何でもありません。それよりそろそろ着くころでしょうか?」

なんとなく、がやがやと周りが騒がしい。王都へ近づいているのではないか?

「そうだな。ここまでくれば安全だ。もう誰も近づいてこない。何しろ魔獣が怖いからな」

見てみると無表情に戻っていた。
うーん。貴重な笑いだったのかしら?

そのままあっという間に王城に着いたようだ。
ゆっくりと馬車は停まり、デュランダルのエスコートで馬車から降りると、そこはそびえたつような高さの城で、城のまわりにはとてつもなく高い城壁が取り囲んでいた。

さすが魔獣がはびこる地域だ。

ぬかりなく城は守られているのね。

そして驚いたのが白の正面玄関の前に並ぶ使用人たちだ。
ずらりと並んだ使用人はよほど教育をきちんと施されているのか、一斉にそろえて頭を下げた。

オルベリア王国には絶対真似できないだろう。
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