星を救いたいわたしと、かりそめのあなたたち
*
周防くんがスマホで調べたのは、オレンジ色のシーグラスがあるという噂の海岸。
学校がお休みの土曜日。
わたしたちはバスでそこにおもむき、手当たり次第に探し回った。
「ここかな?」
ぬれてしめったポイントを慎重に探して、ここだと思う場所を掘る。
ぬれた砂は掘りやすく、砂に埋もれていた……いろいろな物が出てきた。
どこも欠けていない、きれいな貝殻。
いろいろな色のシーグラス。
それがオレンジ色じゃなくても、そのたびに宝探しの宝を掘り当てたような気分になる。
でも、オレンジ色のシーグラスは、10000個に1個の割合でしかひろえない。
最も貴重なもの。
そんなに簡単に見つかるはずもなく、砂浜を歩き回っているうちにへとへとになってしまった。
夏の間は、海の家として運営している小屋も、今は閉まっている。
それでも、その近くの砂地にはベンチがあった。
「周防くん、少し休憩しよう」
「そうだな」
わたしと周防くんは、近くの自動販売機に向かう。
周防くんはしばらくながめてから、缶のジュースを買った。
わたしも続いて、ペットボトルの水のボタンを押す。
再び、ベンチに移動して、二人でのどをうるおした。
「オレンジ色のシーグラスが、この海岸で見つかったって。SNSで、写真が上がっていた」
周防くんはスマホを取り出すと、その写真を見せてくれた。
その瞬間、あざやかに輝く、オレンジ色のシーグラスの写真が、いっせいに目に飛び込んでくる。
周防くんがスマホで調べたのは、オレンジ色のシーグラスがあるという噂の海岸。
学校がお休みの土曜日。
わたしたちはバスでそこにおもむき、手当たり次第に探し回った。
「ここかな?」
ぬれてしめったポイントを慎重に探して、ここだと思う場所を掘る。
ぬれた砂は掘りやすく、砂に埋もれていた……いろいろな物が出てきた。
どこも欠けていない、きれいな貝殻。
いろいろな色のシーグラス。
それがオレンジ色じゃなくても、そのたびに宝探しの宝を掘り当てたような気分になる。
でも、オレンジ色のシーグラスは、10000個に1個の割合でしかひろえない。
最も貴重なもの。
そんなに簡単に見つかるはずもなく、砂浜を歩き回っているうちにへとへとになってしまった。
夏の間は、海の家として運営している小屋も、今は閉まっている。
それでも、その近くの砂地にはベンチがあった。
「周防くん、少し休憩しよう」
「そうだな」
わたしと周防くんは、近くの自動販売機に向かう。
周防くんはしばらくながめてから、缶のジュースを買った。
わたしも続いて、ペットボトルの水のボタンを押す。
再び、ベンチに移動して、二人でのどをうるおした。
「オレンジ色のシーグラスが、この海岸で見つかったって。SNSで、写真が上がっていた」
周防くんはスマホを取り出すと、その写真を見せてくれた。
その瞬間、あざやかに輝く、オレンジ色のシーグラスの写真が、いっせいに目に飛び込んでくる。