星を救いたいわたしと、かりそめのあなたたち
「スイーツショップの前で、攻略本の話をしていたから」
「うわあああああ!!!!」
思わず、叫んでしまった。
確かにスイーツショップの前で、堂々と星おこしのこととか、攻略本の話とかしていた。
うかつだった。
夢中になりすぎて、周りが見えていなかった。
抑えきれない羞恥心に、わたしは顔を両手でおおう。
「星おこしの攻略本の存在は知っていたけれど、実際に持っている人に会ったのは初めてだな」
その反応が、すべてを物語っていた。
もはや、星おこしの攻略本のことを隠しとおすことは不可能だと。
困惑したわたしの表情に反して、サイカくんはすべてを察したように微笑んでいたから。
腹をくくると、どうにか息を整えて口を動かす。
「あの、実は……わたしたち、星を救う仕事をしていて……」
「……そっか。日和さんは、星おこしをしているんだね」
ことの経緯を説明すると、サイカくんはすんなりと納得してくれた。
「星を救う仕事、すごいね。でも、僕は、星には戻りたくないかな」
「ええっ!? どうして?」
思わぬ言葉に、わたしはぱちくりと目を瞬かせる。
だって、星の姿に戻らないと、『余命は三年』って攻略本に書かれていたから。
「サイカ星には今、誰もいないから」
「誰も? それって……」
「隕石が落ちてきて、星の住民、みんな死んじゃったんだ」
わたしが表に出そうとした言葉を察したらしく、サイカくんは重々しくつぶやいた。
「うわあああああ!!!!」
思わず、叫んでしまった。
確かにスイーツショップの前で、堂々と星おこしのこととか、攻略本の話とかしていた。
うかつだった。
夢中になりすぎて、周りが見えていなかった。
抑えきれない羞恥心に、わたしは顔を両手でおおう。
「星おこしの攻略本の存在は知っていたけれど、実際に持っている人に会ったのは初めてだな」
その反応が、すべてを物語っていた。
もはや、星おこしの攻略本のことを隠しとおすことは不可能だと。
困惑したわたしの表情に反して、サイカくんはすべてを察したように微笑んでいたから。
腹をくくると、どうにか息を整えて口を動かす。
「あの、実は……わたしたち、星を救う仕事をしていて……」
「……そっか。日和さんは、星おこしをしているんだね」
ことの経緯を説明すると、サイカくんはすんなりと納得してくれた。
「星を救う仕事、すごいね。でも、僕は、星には戻りたくないかな」
「ええっ!? どうして?」
思わぬ言葉に、わたしはぱちくりと目を瞬かせる。
だって、星の姿に戻らないと、『余命は三年』って攻略本に書かれていたから。
「サイカ星には今、誰もいないから」
「誰も? それって……」
「隕石が落ちてきて、星の住民、みんな死んじゃったんだ」
わたしが表に出そうとした言葉を察したらしく、サイカくんは重々しくつぶやいた。