星を救いたいわたしと、かりそめのあなたたち
しかも、同じマンションに住んでいる宇宙人さんたちに毎日、会える。
まるで奇跡のような夢物語だ。
でも、想像以上に、宇宙人さんたちは個性あふれていた。

(星おこし。ほんとにスイーツ愛で、星を救えるのかな)

ぐったりとしているわたしを見て、ユリちゃんは意味深に問いかけた。

「日和ちゃん、宇宙は好き?」
「宇宙……?」

意外な質問に、わたしはきょとんとする。

「私は、宇宙が大好き。宇宙は神秘の宝庫でしょう。宇宙はいつだって、素敵な驚きであふれている……」

ユリちゃんは大事そうに、カバンから宇宙図鑑を取り出す。
そういえば、前に図書室で宇宙図鑑を借りていたっけ。
宇宙を連呼しながら借りていたから、周りのみんなが驚いていたんだ。

「宇宙が、舞台のゲームはすごく最高だと思う……」

祈りをささげるように、ユリちゃんはうっとりと顔を赤らめる。

「日和ちゃん、いいな。私も、宇宙人さんがいるマンションに住んでみたい」

ユリちゃんはうらやましそうに言うと、ぐっと両手を前に突き上げた。

「日和ちゃんが住んでいるマンションに、宇宙人さんたちがいる。それって私達の近くにも、宇宙人さんがいるかもしれないってことだよね」

そう言われて、わたしははっとする。
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