星を救いたいわたしと、かりそめのあなたたち
「確かに、その可能性はあるかも……」

もしかしたら、この学校にも、宇宙人さんがまぎれ込んでいるかもしれない。
その中には、消滅しかけている星が具現化した宇宙人さんもいるかも。
そう思って、ハラハラした時だった。

「あっ……!」

わたしは不意にイスから立ち上がった。
見つけたのは、柔らかそうな黒い髪の男の子。
廊下を歩いているのは、家出をした時に出会った不思議な男の子――周防衛くんだった。

「周防くん、おはようー」

元気よく手を振ると、クラスのみんながぎょっとしたようにこちらを見る。
うわあっ、めちゃくちゃ注目されている!?
でも、ここで引くわけにはいかない。
周防くんとはあまり接点はなかったけれど、どうしてもこの間のことが気になったんだ。

「日和ちゃん。周防くんと知り合いなの?」
「その、し……知り合いっていうか、前に助けてもらったことがあるの……」

その質問に、顔がかあっと熱くなるのを感じた。

「あ! その顔はもしかして……っ」

ユリちゃんが何かを察したように小声でささやいた。

「周防くんのことが好きなの?」
「ち、違うから。好きとかじゃないから。とにかく、行ってくるね!」

そう言うと、わたしは逃げるように周防くんのもとへと向かう。
あれからドタバタして、隣のクラスには行けなかったけど。
今日こそは、星おこしのことを聞かなくっちゃ!
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