星を救いたいわたしと、かりそめのあなたたち
自分の気持ちなのに。
サイカくんを知る前と今では、心臓の音がまるで違って。
わたしは膝に置いた手のひらをぎゅっと握りしめた。
「私、日和ちゃんには、幸せになってほしい。一直線に、日和ちゃんの向かいたい先に進んでほしい」
「向かいたい先……」
まるで、それは胸にすっとしみ渡る魔法の言葉みたいだった。
「きっと、そうすれば、幸せな恋ができるよ。だって、日和ちゃん、今、その男の子のことで、頭がいっぱいそうだもの」
ユリちゃんの言葉で、今まで漠然としていた気持ちが、いきなり形を帯びてきたように思えた。
わたしはサイカくんに会いたい。
もう一度、サイカくんに会いたいんだ。
ぎゅっと、心臓をわしづかみにされたような気持ちになる。
やがて、先生が来て、朝のホームルームが始まった。
だけど、その想いだけがずっと胸に残って、ざわついている感じがした。
サイカくんを知る前と今では、心臓の音がまるで違って。
わたしは膝に置いた手のひらをぎゅっと握りしめた。
「私、日和ちゃんには、幸せになってほしい。一直線に、日和ちゃんの向かいたい先に進んでほしい」
「向かいたい先……」
まるで、それは胸にすっとしみ渡る魔法の言葉みたいだった。
「きっと、そうすれば、幸せな恋ができるよ。だって、日和ちゃん、今、その男の子のことで、頭がいっぱいそうだもの」
ユリちゃんの言葉で、今まで漠然としていた気持ちが、いきなり形を帯びてきたように思えた。
わたしはサイカくんに会いたい。
もう一度、サイカくんに会いたいんだ。
ぎゅっと、心臓をわしづかみにされたような気持ちになる。
やがて、先生が来て、朝のホームルームが始まった。
だけど、その想いだけがずっと胸に残って、ざわついている感じがした。