政略婚の妻に、王は狂おしく溺れる ―初恋の面影を宿す王妃―
肌がとろけ合うように、ゆっくりとした動きが繰り返される。

「俺の愛を、全部感じてくれ……」

吐息が重なり合い、熱が交じり合う。

「リフィアの中が……俺を求めてうねってる……ああ、たまらない。」

その呟きに、胸が震える。まるで私の身体の奥を、誰よりも理解しているみたいに。

私は震える指で、ラディウスの頬に触れた。

「ラディウスも……気持ちいいの?」

目を細めて、彼は低く応える。

「ああ……最高だ。リフィアに包まれていると、何もかも忘れそうになる。」

その言葉に、胸の奥がきゅうっと熱くなる。

――こんなにも強く求められている。

初めて知る悦びに、私はラディウスに身を委ねた。

「こんなの……初めて……」

誰かの手で、こんなにも深く愛を教え込まれるなんて。

「ああ、そうだ……俺がリフィアに愛を刻み込む。」

腰の動きが次第に激しくなり、奥へ奥へと熱が打ち込まれる。
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