政略婚の妻に、王は狂おしく溺れる ―初恋の面影を宿す王妃―
焼けつくように熱い――その愛が、私の中から溢れ出していく。

「ああ……溢れて……」

「それでいい。俺の愛だ。……溢れるぐらいが、ちょうどいい。」

汗ばんだ身体を抱き寄せられ、唇を重ねる。

深い口づけに、胸の奥まで甘い痺れが広がっていく。

「リフィア……愛してる。」

耳元に残るその声を最後に、私は彼の腕に包まれながら、

心地よい眠りへと沈んでいった。

翌朝、私はラディウスの腕の中で目を覚ました。

「おはよう、リフィア。」

柔らかな朝陽が差し込んで、彼の横顔を黄金色に染めていた。

「おはよう、ラディウス。」

今までずっと、一人で眠り、一人で目覚めてきた。

誰かと同じ寝台で迎える朝が、こんなにも温かいものだなんて知らなかった。

「朝ごはんが来ているよ。」

彼に促されて起き上がると、寝台の端にはすでに食膳が並べられている。

ということは、侍女は——私が彼の腕の中で眠っていた姿を見たのだろう。
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