政略婚の妻に、王は狂おしく溺れる ―初恋の面影を宿す王妃―
昼間だというのに、私たちは再び肌を重ねた。

ラディウスの熱い体が覆いかぶさり、昨日初めて知った愛の快感がまた全身を支配していく。

「……ああ……」

体の奥まで熱に貫かれると、疼きは理性を簡単に溶かしてしまう。

昨日は初めてだったのに。もう、彼が欲しくてたまらない。

ラディウスの吐息と、私の声とが絡み合い、甘く蕩ける時間が続いていった。

トントン、と控えめに響いたノックの音に、私はびくっと体を震わせた。

「食器を下げに参りました」

メイドの声。

「……っ!」

顔が一気に熱くなる。裸で、しかもまだラディウスと繋がったままなんて……!

「リフィア、ちょっと横を向いて。」

低い声に囁かれ、言われるままシーツに身を寄せた。頬まで布団に埋める。

入ってきたメイドは、食べ終わった食器を手際よく片づけると、ちらりとこちらを見てにこりと笑った。

「初夜は……うまくいったようですね。」
< 45 / 54 >

この作品をシェア

pagetop