政略婚の妻に、王は狂おしく溺れる ―初恋の面影を宿す王妃―
「もうなってる……あなたしかいらないの……ラディウス……」

狂おしいほど欲しくてたまらない。

「来て……もっと……好き……好きなの、ラディウス……!」

「リフィアっ、お前の中を俺の熱で満たす!」

その声と同時に、背後から熱が一気に注ぎ込まれる。

「ああっ……」

全身を駆け抜ける奔流に、私は声を上げ、ベッドへぐったりと倒れ込んだ。

「も、もう……ダメぇ……」

体は小さく痙攣を繰り返し、余韻に溺れていく。

気づけば、窓の外は夜の闇。蝋燭の炎が部屋を揺らしていた。

ふと、遠くから男の声が聞こえる。

「おい、王妃は大丈夫なのか?」

聞き覚えのある声――副将オルフェンだ。

どうやら部屋の隅、ソファに腰を下ろしたラディウスと話しているらしい。

「二日目のディナーに参加できないって、どれだけ襲えば気が済むんだ。」

その皮肉めいた声音に、胸の奥がカッと熱を持つ。
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