政略婚の妻に、王は狂おしく溺れる ―初恋の面影を宿す王妃―
私を話題にしているのに、肝心の本人はもう一歩も動けず、ただ布団に包まっているだけ。
隣にラディウスはいない。
けれど、視線を向けずとも分かる。あの人は、そこにいて――私を見ている。
「昨日まで処女だったんだ。まだ抱かれ慣れていないんだろう。」
ラディウスは淡々とフォークを口に運びながら言った。
「だったら、少しは控えるべきだろう。」
オルフェンの言葉に、ラディウスは短く息を吐く。
「それができないんだ。」
副将は眉を寄せ、無言で王を見つめた。
「どうしたんだ。女に溺れたことのないラディウス王が、たった一人の王妃に溺れているのか。」
「……そうかもしれない。」
ラディウスの視線が、ベッドに伏したままの私を射抜いた。
心臓が跳ねる。あの深い瞳が、誰にも見せぬ熱を宿している。
「好きだと言ってくれた。俺のことを。」
静かな声が、蝋燭の炎に揺れる。
「ラディウス王……」と、オルフェンが思わず低く名を呼んだ。
隣にラディウスはいない。
けれど、視線を向けずとも分かる。あの人は、そこにいて――私を見ている。
「昨日まで処女だったんだ。まだ抱かれ慣れていないんだろう。」
ラディウスは淡々とフォークを口に運びながら言った。
「だったら、少しは控えるべきだろう。」
オルフェンの言葉に、ラディウスは短く息を吐く。
「それができないんだ。」
副将は眉を寄せ、無言で王を見つめた。
「どうしたんだ。女に溺れたことのないラディウス王が、たった一人の王妃に溺れているのか。」
「……そうかもしれない。」
ラディウスの視線が、ベッドに伏したままの私を射抜いた。
心臓が跳ねる。あの深い瞳が、誰にも見せぬ熱を宿している。
「好きだと言ってくれた。俺のことを。」
静かな声が、蝋燭の炎に揺れる。
「ラディウス王……」と、オルフェンが思わず低く名を呼んだ。