帝の唯一の女〜巫女は更衣となり、愛に囚われる〜
皇居に着いた頃には、辺り一面が闇に包まれていた。
灯籠の淡い明かりを頼りに、案内役が足早に廊下を進む。
「暁宮様は、こちらにいらっしゃいます。」
辿り着いたのは、若宮御殿と呼ばれる棟だった。
障子を静かに開けると、香の匂いとともに、寝所の空気がふわりと流れてくる。
中央の几帳の向こう、布団に横たわる暁宮様が、苦しげな息を漏らしていた。
(私と同じくらいの年……)
そう思うと、不思議な親近感が胸をよぎる。
額には玉のような汗が浮かび、頬は赤く染まっている。
近くにあった布を水で濡らし、そっとその額に当てた。
「暁宮様……」
呼びかけると、ゆっくりと瞼が開き、熱に揺れる視線が私をとらえる。
次の瞬間、弱々しい手がこちらへと差し伸べられた。
灯籠の淡い明かりを頼りに、案内役が足早に廊下を進む。
「暁宮様は、こちらにいらっしゃいます。」
辿り着いたのは、若宮御殿と呼ばれる棟だった。
障子を静かに開けると、香の匂いとともに、寝所の空気がふわりと流れてくる。
中央の几帳の向こう、布団に横たわる暁宮様が、苦しげな息を漏らしていた。
(私と同じくらいの年……)
そう思うと、不思議な親近感が胸をよぎる。
額には玉のような汗が浮かび、頬は赤く染まっている。
近くにあった布を水で濡らし、そっとその額に当てた。
「暁宮様……」
呼びかけると、ゆっくりと瞼が開き、熱に揺れる視線が私をとらえる。
次の瞬間、弱々しい手がこちらへと差し伸べられた。