Devil's Night
理不尽に傷つけられる……。耐え難い苦しみ……。また予言のような言葉だ。どうしても、絵莉花の事件と無関係とは思えず、胸騒ぎが止まらなくなった。
「待って!」
カイを呼び止めようとした自分の声で、目が覚めた。
通路には誰もいない。
――夢?
深い息を吐き、思わず両手で顔を覆った。額に汗をかいている。
ハンカチをとろうと、バッグに手を伸ばしたとき、私は陽人がいないことに気付いた。
「ハル?」