Devil's Night
 
 それからの2日間、陽人の容態は落ち着いていた。食欲もあり、このまま回復するのではないかと思うほど元気だ。


 担当医が検査結果を眺めながら、
「明日も同じように安定した状態が続くようなら、アメリカでの移植も視野に入れて準備をしましょう」
と言ってくれた。


 費用を募金で集める時間はないから、資産がなければ全て借金になるという説明も受けた。


「陽人が助かるなら、それでもかまいません」


 夫もきっと、同じことを言うに違いない。


「それじゃあ、受け入れてくれる病院を当たってみますね」


 担当医は身内のように嬉しそうに言ってくれた。


「ありがとうございます。よろしくお願いします」


 何度もお礼を言って診察室を出た。
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