Devil's Night
私はぼうっとした意識の中で、『死ぬのは仕方ないけど、八つ裂きは嫌だな』と思いながら、振り上げられた大きな斤を見ていた。
ギュッと目を閉じた私の耳に、
「やめなさい!」
と、叫ぶ神父の声が聞こえる。次の瞬間、辺りの時間が止まったような静寂に包まれた。
――何?
私は閉じていた目を開けた。
私と木こりの間にあった体がグラリと崩れる。倒れた神父の肩から背中にかけて、大きな鉄斤が食いこんでいた。