Devil's Night
 
 何もかもが恐ろしくなった。そして、最も恐ろしいのは、こんな選択をした自分自身だということも、わかっている。


 私は部屋の隅にうずくまり、じっとしていた。罪悪感と後悔とで、どうにかなってしまいそうな気持ちを抱えて。


――これ以上ここにいたら狂ってしまう。


 私は入り口に駆けより、扉を叩いた。


「開けて! 誰か!」


 手が痛くなるまで叩き続けたが、返事はなく、扉を隔てた廊下からは物音ひとつしない。


「誰か……」


 誰か助けて……。私はふるえながらそこに泣き崩れた。


――私もカイと同じ……悪魔だ……。




< 307 / 359 >

この作品をシェア

pagetop