Devil's Night
時計を見た。午後4時だ……。もし、あの日の出来事を繰り返しているのなら、あと3時間ほどで夫が帰って来る。そのときに、私は夫を毒殺しなければならない。それは多分、私に対するカイの復讐であり、私がカイに服従を誓うという証……。
握り締めている受話器に向かって
「わかりました」
と、できるだけ他人行儀に答え、電話を切った。
カイがじっとこちらを見ている。
「絵莉花が通ってる日本人幼稚園からだった」
ドキドキしながらウソをつき、カイの頬にキスをした。
「おかえりなさい」