落ちこぼれ見習い聖女は、なぜかクールな騎士様に溺愛されています?〜これ以上、甘やかされても困ります〜
「えぇ、貴方は十の頃からこの神殿に来て勉学やお務めに励んでいました。外の世界を見るのにもいい機会かもしれませんね」
「それって、もう神殿には居られないってこと……ですか……?」
声が震える。
大聖女様は首を横に振った。
「そういうことではありません。今は神殿にいない方がいいと判断したのですよ」
大聖女様のおっしゃっている意味が分からない。
「今はってどういうことですか? また戻って来られるんですか?」
「貴方の処遇は決定次第、知らせます。もう戻っていいですよ」
私の質問には答えてもらえず、一方的に話を切られてしまった。
「……はい、失礼しました」
肩を落としながら部屋を出ると、外で待っていてくれたフェリシティ様が心配そうに近づいてきた。
「アイリス、大丈夫? 大聖女様はなんて?」
「はい……、それが、しばらくの間神殿にいない方がいいって言われました」
「そうなのね。どういうことかしら……?」
「理由は教えてもらえなくて」
「そう。……もし、あなたが良ければ、うちの領地に来たらどうかしら? アイリスの好きそうな自然豊かな町もあるわ。きっと気に入るはずよ」
「え……、それは、まだ考えられなくて……」
急に色々なことが起こって、頭が上手く働かない。
「あ、そうね、ごめんなさい。でもこれだけは覚えておいて。私はあなたの味方だからね」
そう言って微笑むフェリシティ様は、冷たくなった私の手を優しく握った。
「それって、もう神殿には居られないってこと……ですか……?」
声が震える。
大聖女様は首を横に振った。
「そういうことではありません。今は神殿にいない方がいいと判断したのですよ」
大聖女様のおっしゃっている意味が分からない。
「今はってどういうことですか? また戻って来られるんですか?」
「貴方の処遇は決定次第、知らせます。もう戻っていいですよ」
私の質問には答えてもらえず、一方的に話を切られてしまった。
「……はい、失礼しました」
肩を落としながら部屋を出ると、外で待っていてくれたフェリシティ様が心配そうに近づいてきた。
「アイリス、大丈夫? 大聖女様はなんて?」
「はい……、それが、しばらくの間神殿にいない方がいいって言われました」
「そうなのね。どういうことかしら……?」
「理由は教えてもらえなくて」
「そう。……もし、あなたが良ければ、うちの領地に来たらどうかしら? アイリスの好きそうな自然豊かな町もあるわ。きっと気に入るはずよ」
「え……、それは、まだ考えられなくて……」
急に色々なことが起こって、頭が上手く働かない。
「あ、そうね、ごめんなさい。でもこれだけは覚えておいて。私はあなたの味方だからね」
そう言って微笑むフェリシティ様は、冷たくなった私の手を優しく握った。