落ちこぼれ見習い聖女は、なぜかクールな騎士様に溺愛されています?〜これ以上、甘やかされても困ります〜
アイリスはいつも明るく前向きで、人々の為に一生懸命尽くしている。だが、どこか自信が無さげで、聖女として気負い過ぎているように思えた。
それは彼女が生き残ってしまったという罪悪感を抱いていたからだと知った。ずっと一人で耐えていたんだ。
馬車の中で涙を流す彼女を、俺はどうすることもしてあげられず、出会えて良かったと、気休めにもならない言葉しか掛けられなかった。
逆に彼女が言ってくれた、俺が生きていて良かったという言葉に、救われてしまった。初めて生きていることを許されたような気がしたんだ。
最初彼女と出会った時は子供だと思っていたし、ただただ危なっかしくて、放っておけなかった。妹と同じようにしか思っていなかった。
だが、いつしか彼女を目で追うようになり、護衛もどこか待っている自分がいて不思議だった。
ラヴィーの丘でアイリスが魔物に襲われていた時、全身に戦慄が走る。
――もう二度と大切な人を失いたくない。
俺の胸の中で震える彼女を抱き締めながら、自分の気持ちに気付いたんだ。アイリスを大切で、特別に思っていたことを――。
俺はまた時計の方に目をやり、一息吐いた。
「やはり何かあったんですねっ? そう言えば最近、魔伝言鳩が来ないですねぇっ?」
「あぁ、まぁ、そうだな……」
デービスの問に言葉を濁す。
それは彼女が生き残ってしまったという罪悪感を抱いていたからだと知った。ずっと一人で耐えていたんだ。
馬車の中で涙を流す彼女を、俺はどうすることもしてあげられず、出会えて良かったと、気休めにもならない言葉しか掛けられなかった。
逆に彼女が言ってくれた、俺が生きていて良かったという言葉に、救われてしまった。初めて生きていることを許されたような気がしたんだ。
最初彼女と出会った時は子供だと思っていたし、ただただ危なっかしくて、放っておけなかった。妹と同じようにしか思っていなかった。
だが、いつしか彼女を目で追うようになり、護衛もどこか待っている自分がいて不思議だった。
ラヴィーの丘でアイリスが魔物に襲われていた時、全身に戦慄が走る。
――もう二度と大切な人を失いたくない。
俺の胸の中で震える彼女を抱き締めながら、自分の気持ちに気付いたんだ。アイリスを大切で、特別に思っていたことを――。
俺はまた時計の方に目をやり、一息吐いた。
「やはり何かあったんですねっ? そう言えば最近、魔伝言鳩が来ないですねぇっ?」
「あぁ、まぁ、そうだな……」
デービスの問に言葉を濁す。