落ちこぼれ見習い聖女は、なぜかクールな騎士様に溺愛されています?〜これ以上、甘やかされても困ります〜
「お兄様! フォークとナイフがありませんわ! どうやって食べればいいのですか?」
「こうやってかぶりつく」
騎士様がかぶりつくジェスチャーをすると、エリゼはクレープを見て考え込んでから徐ろに口に入れた。
「ん! おいひーでふわ!」
「ほら、顔にクリーム付いてるぞ」
「どこでふ?」
「ったく。ここだ」
騎士様はハンカチを取り出して、エリゼの口元を拭っている。ふふっ、微笑ましい。
実は私もずっと食べてみたかったんだ。買い出しの時に甘い香りが漂っていて気になっていたけど、買い食いできるようなお金も無いし諦めていた。
私もガブッとかぶりつく。
「!」
おいしい! このふわふわとろっとしたのがクリーム? ちょっと酸味の効いたベリーソースと合わさって、とっても美味しいわ。これは止まらない!
私が一心不乱に食べていると、ふと騎士様と目が合う。騎士様はふぅと息を吐いた。
「ほら、君も。ここに付いている」
そう言って、私の頬をハンカチで拭いてくれたのだった。
「ひゃっ、すみません。でも大丈夫です! ハンカチが汚れてしまいますから、わわっ、きゃっ」
私はびっくりして後ろに仰け反ると、バランスを崩し後ろに尻もちを付いてしまう。お尻に鈍い痛みが走ったが、それより手に持っていたクレープが無事だったので安心した。
「……セ、セーフ……」
「セーフではないだろ」
「アイリス、大丈夫? 怪我は無いですか? 回復魔法かけますわっ」
「えへ、エリゼ、ありがとう。大丈夫よ、心配かけてごめんね」
恥ずかしくなって、照れ笑いを浮かべる。
「ほら、手を」
立ち上がろうとすると、騎士様が手を差し出してくれた。
「あ、すみません。ありがとうございます……」
「まったく君は面倒がかかるな」
そう言った騎士様の彫刻のような顔が、僅かに緩んだような気がした。
「こうやってかぶりつく」
騎士様がかぶりつくジェスチャーをすると、エリゼはクレープを見て考え込んでから徐ろに口に入れた。
「ん! おいひーでふわ!」
「ほら、顔にクリーム付いてるぞ」
「どこでふ?」
「ったく。ここだ」
騎士様はハンカチを取り出して、エリゼの口元を拭っている。ふふっ、微笑ましい。
実は私もずっと食べてみたかったんだ。買い出しの時に甘い香りが漂っていて気になっていたけど、買い食いできるようなお金も無いし諦めていた。
私もガブッとかぶりつく。
「!」
おいしい! このふわふわとろっとしたのがクリーム? ちょっと酸味の効いたベリーソースと合わさって、とっても美味しいわ。これは止まらない!
私が一心不乱に食べていると、ふと騎士様と目が合う。騎士様はふぅと息を吐いた。
「ほら、君も。ここに付いている」
そう言って、私の頬をハンカチで拭いてくれたのだった。
「ひゃっ、すみません。でも大丈夫です! ハンカチが汚れてしまいますから、わわっ、きゃっ」
私はびっくりして後ろに仰け反ると、バランスを崩し後ろに尻もちを付いてしまう。お尻に鈍い痛みが走ったが、それより手に持っていたクレープが無事だったので安心した。
「……セ、セーフ……」
「セーフではないだろ」
「アイリス、大丈夫? 怪我は無いですか? 回復魔法かけますわっ」
「えへ、エリゼ、ありがとう。大丈夫よ、心配かけてごめんね」
恥ずかしくなって、照れ笑いを浮かべる。
「ほら、手を」
立ち上がろうとすると、騎士様が手を差し出してくれた。
「あ、すみません。ありがとうございます……」
「まったく君は面倒がかかるな」
そう言った騎士様の彫刻のような顔が、僅かに緩んだような気がした。