落ちこぼれ見習い聖女は、なぜかクールな騎士様に溺愛されています?〜これ以上、甘やかされても困ります〜
大量の魔物が私達の住む村を襲ったのだ。
「魔物が出たー。逃げろー!」
村人の悲鳴が聞こえ、私の父を含めた村の男達は鍬などの農具を持ち、魔物を食い止めに行った。
老人や女子供は着の身着のまま逃げた。母はアニーをおんぶし、私の手をしっかりと握る。しかし、人混みに紛れ手が離れてしまう。
「きゃっ、お母さんっ」
「ア、アイリス――ッ」
私を呼ぶ声が遠ざかっていく。私は人の波に流され、母を見失ってしまった。母と妹と合流できないまま、私は騎士様に助けられた。
騎士団の設置した避難所には、次々と人々が逃げ込んでくる。怪我人も運び込まれてきた。騎士団に同行した聖女様達が怪我人の治療に当たっている。
私は父や母、妹が無事で逃げてくるのをずっと待ち続けていた。
その後、騎士団によって魔物は討伐されたが、魔物による被害は甚大で、多くの命が奪われてしまった。
避難所に運び込まれる遺体を前に泣き叫ぶ人。助けてくれと聖女様に詰め寄る人。
聖女様は遺体に回復魔法をかけ、傷口を塞ぎ綺麗な状態にしてくれた。
まるで眠っているだけのように見える遺体が並ぶ中に、父、母、アニーの姿を見つけてしまった。
私は駆け寄り、泣き崩れる。
「うぅ……うっ、いや、いやよ。お父さん、お母さんっ……。ぐっ、アニー……」
「魔物が出たー。逃げろー!」
村人の悲鳴が聞こえ、私の父を含めた村の男達は鍬などの農具を持ち、魔物を食い止めに行った。
老人や女子供は着の身着のまま逃げた。母はアニーをおんぶし、私の手をしっかりと握る。しかし、人混みに紛れ手が離れてしまう。
「きゃっ、お母さんっ」
「ア、アイリス――ッ」
私を呼ぶ声が遠ざかっていく。私は人の波に流され、母を見失ってしまった。母と妹と合流できないまま、私は騎士様に助けられた。
騎士団の設置した避難所には、次々と人々が逃げ込んでくる。怪我人も運び込まれてきた。騎士団に同行した聖女様達が怪我人の治療に当たっている。
私は父や母、妹が無事で逃げてくるのをずっと待ち続けていた。
その後、騎士団によって魔物は討伐されたが、魔物による被害は甚大で、多くの命が奪われてしまった。
避難所に運び込まれる遺体を前に泣き叫ぶ人。助けてくれと聖女様に詰め寄る人。
聖女様は遺体に回復魔法をかけ、傷口を塞ぎ綺麗な状態にしてくれた。
まるで眠っているだけのように見える遺体が並ぶ中に、父、母、アニーの姿を見つけてしまった。
私は駆け寄り、泣き崩れる。
「うぅ……うっ、いや、いやよ。お父さん、お母さんっ……。ぐっ、アニー……」