落ちこぼれ見習い聖女は、なぜかクールな騎士様に溺愛されています?〜これ以上、甘やかされても困ります〜
「フェリシティ様、ありがとうございました。もっと訓練頑張ります! またよろしくお願いします!」

「アイリスは本当に努力家ね。この調子で頑張りましょうね」

「はい!」

「おほほほっ、まだ三割しか魔力が無いだなんて、子供よりも酷いですわ~っ」

 上がった気分をぶち壊すような高笑いが聞こえる。シャーロット様と取り巻きの見習い聖女の一人だった。

「シャーロット様、そのようなことを言うものじゃないわ。アイリスは頑張っているのよ」

「フェリシティ様はお優しすぎるのですわ。こんな落ちこぼれの教育係なんて大変でしょうに。ほら、見てくださいませ」

 取り巻きの見習い聖女が聖魔石に魔力を注ぐと、たちまち聖魔石の半分以上を光らせた。

「まだ十四の彼女がここまで出来るのですわ。十八にもなるのに、今まで何をやってきたのかしらね、うふふっ」

「……」

 反論できないまま、遠ざかる二人の背中を見つめていた。シャーロット様の言う通りだ。本当に、今まで何をやってきたの……。

「アイリス、大丈夫よ。諦めなければ、これから出来るようになるわ」

 フェリシティ様は落ち込んで俯いている私の手を優しく握ってくれた。
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